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2010年8月27日金曜日

ビジネス活動と意識の高さ

 日頃、クライアントと接していてとても気になる事がある。「意識」についてである。しかし、意識の高さというのは言葉の端々にあっても、具体的には解りにくい。一方、ビジネス活動は、スポーツと一緒で、常に明瞭な結果を伴いその成果が求められる。最後にカタチになって現れるのは、具現化された結果であると言える。経営学は、結果に至るまでを、より、客観的に、より具体的に、より合理的に展開することが求められる。社会科学の一つの分野であるので、実証的科学であることは必然であると言える。

 コンピュータは、ゼロとイチの記号で2進法で論理処理を速め効率的に結果にアプローチする。もともと人間の苦手とする部分を補うためのツールとして機能しているので、以前はインターフェイスも一部の解る人にしか解らないものであった。しかし、人がこれらの道具を使いこなすには、人の特性を視野に入れ、扱いやすいモノにした。特に、マウスを直感的に操作させる発明は、アップルコンピュータにより導入され、パーソナルコンピュータを身近なモノにし発展に寄与した。

 最近では、ユニバーサルデザインという考え方も浸透してきて、道具は多くの人に使いやすくなければ存在の意味がなく、道具を使う方向へと向かっている。使いやすさは、単に便利と言うだけでなく、使う心地よさや満足感なども充実してきていて、個々の志向性なども配慮されてきている。自動車や電車を取り上げてみても、一昔前よりもはるかに乗り心地は良くなっていると言える。人間の生態学や心理学も取り入れられて、ますます便利さを極めている。

 ビジネス活動も例外ではない。より人間性を重視する傾向へ向かっている。現代はストレス社会であるので癒しを併存させ、人間性の解放をうたうモノもある確かにある。が、しかし、所詮人のやることである。人は元来、合理的な存在ではない。外的に、よりよい方向性をいくら仕向けられたところで、意識が向いていなければ、単なる作業に終わってしまう。人間は、いくら理性の元に効率的に合理的に仕向けられても、内面になる意識を高く持つことがなければ、きちんとした成果に結びつくことは皆無に等しいと言えるのではないか。

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